2020.07.02

暑い夏におすすめ!話題のかき氷

文=清水千佳子

ここ数年、高級化、多様化が進み、提供店舗数も急増しているかき氷。話題のお店の個性が光るメニューをご紹介。


ひみつ堂
―一年中賑わう名店

東京では数少ない栃木県日光市の天然氷で作るかき氷専門店。“氷蜜(ひみつ)”と呼ぶ無添加シロップも練乳も自家製だ。歌舞伎の世界から転身した店主・森西浩二さんが「季節感を大事に」考案したメニューは現在約120種類。その中から旬の果物を使ったものを中心に毎日12、3種類を提供している。夏は特に混むので、来店は平日の午前中がおすすめ。


河内晩柑のかき氷。練乳なしで、柑橘の爽やかさを堪能する一品。

ひみつ堂
東京都台東区谷中3-11-18
Tel.03-3824-4132

 

しもきた茶苑大山
―お茶の達人の自信作

日本茶専門店の2階で通年、利き茶資格の最高峰「茶師十段」の店主・大山泰成さんが作るかき氷が味わえる。「お茶らしい味や香り、色が氷の上で一番引き立つお茶を使っています」と胸を張る大山さん、実は冷たいものが苦手。「そういう人でも、お子さんでもおいしく食べきれるものを」と作るかき氷はふわふわの食感でキンとくる冷たさがない。


左:抹茶のかき氷。厳選した京都宇治抹茶を使用。ほのかな渋みがいい。右:ほうじ茶。お店で煎りたての芳ばしいほうじ茶を使用。

しもきた茶苑大山
東京都世田谷区北沢2-30-2 2F
shimokita-chaen.com/kissa

 

麻布野菜菓子
―野菜好きに嬉しい

野菜のコンポートやソースを使った珍しいかき氷が食べられるのは、昨年開店した野菜の和スイーツ専門店。店主の花崎年秀さんは「野菜だけど食べられるね、ではなく、素直においしいといってもらえるものを出しているつもりです」と話す。かき氷の提供は9月下旬頃までの予定。


茄子と小豆のかき氷。茄子のコンポートが新鮮。

麻布野菜菓子
東京都港区麻布十番3-1-5
Tel.03-5439-6499

 

※この記事は家庭画報国際版Tokyo Summer Discoveries 2015より抜粋。営業時間やメニューは変更となっている場合がありますので、ご注意ください。