- 食
- 2020.05.21
世界へ羽ばたく"キャメルファームワイナリー"の挑戦―3
撮影=大泉省吾 文=露木朋子
北海道のファームから、世界のテーブルへ
冬の余市を訪れたことがあるならば、スパークリングワイン「レガミ ブリュット 2018」をひと口飲んだ瞬間、その風景を思い出すかもしれない。豊かな酸と華やかな香り、クリアでフレッシュな味わい。キャメルファームワイナリーのすべてのワインに共通するのは、ブドウ品種の個性を生かした上品な果実味と芳醇さのバランスが取れたエレガントさ。余市のテロワールがあってこそ生まれる味わいだ。
なかでも、2019年冬にリリースされた「キャメル ブリュット メトド トラディショナル 2014」は、圧倒的なまでのテロワールが堪能できる。余市でなら「冷涼な地ならではの、きれいな酸のスパークリングワインが出来る」「寒い気候なのにボディとエレガンスがあるワインが造れる」と可能性を確信していたコタレッラ氏も「醸造所が出来て3年。短い期間でここまでのワインが出来るとは」とうなったという。
2019年秋にイタリア・マテーラで開催された「第74回イタリア醸造家連盟総会」では「ケルナー プライベート リザーブ」もお披露目され、イタリアを中心に各国から集まったワインの専門家から大きな支持を得た。1本のワインの中に凝縮された余市の自然、キャメルファームワイナリーと繋がる人々の想い、未来への希望。日本の風土の素晴らしさを広く伝える使者として、世界中の食卓へ羽ばたく日も近い。
キャメルファームワイナリー
Tel. 0120-934-210
camelfarm.co.jp
見学不可
<この記事は家庭画報国際版2020年春夏号より抜粋。>
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