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- 東京
- 2019.08.30
ロボットは友達3
ロボットと暮らす未来を考える
「今世界に起きていることを科学の視点から理解し、私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う場」として、2001 年に開館した日本科学未来館。入館して、まず目を奪われるのが、吹き抜けの空間に浮かぶ美しい球体「Geo-Cosmos」だ。1000 万画素を超える高解像度で実際の気象データを映し出す世界初の「地球ディスプレイ」。「宇宙から見た輝く地球の姿を多くの人と共有したい」という、館長で宇宙飛行士の毛利衛(もうり・まもる)さんの思いから生まれた同館のシンボル展示だ。
複数のロボットに会えるのは3 階の「未来をつくる」ゾーン。なかでも人気なのが1 日4 回行われる「ASIMO」の実演だ。明るく開放感のある空間に「ASIMO」が走って登場すると、会場が一気に盛り上がる。「Geo-Cosmos」と二足歩行ロボットの歴史を説明したのち、かに歩きやボール蹴り、手話ソングなどを次々に披露。最後に「ASIMO」が発する「みなさんはどんなロボットと暮らしてみたいですか?」という問いかけが心に残る。
ASIMO:直径6m の巨大な球体ディスプレイ「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」をバックに実演をする「ASIMO」。写真はボールを見事に蹴った瞬間。
オトナロイド:「オトナロイド」は遠隔操作型アンドロイド。隣接するブースで操作すると、「オトナロイド」を通して、その前に座った人と対話ができる。