2020.04.06

京都をしつらえる、ラグジュアリー・ステイ
―THE HIRAMATSU 京都 オープン

それは、“古都の記憶を育む宿”。

日本のフランス料理シーンをリードしてきたひらまつが手がける、“滞在できるレストラン”というコンセプトを掲げたホテルシリーズに、この春、新たなアドレスが仲間入りした。京都の中心地を通る室町通に面した、好アクセスのロケーション。いまも昔も、京の夏の風物詩である祇園祭では山鉾が勢ぞろいし巡行する、屈指の歴史ある地区にオープンした「THE HIRAMATSU 京都」は、シリーズ初の都市型ラグジュアリーホテルとなる。

建物は、商いと暮らしの空間が一体化した伝統的な「表家造り」の京町家を、5階建てのホテル棟に改装したもの。総合監修を手がけたのは、京都の流儀を知り尽くした名工・中村外二(そとじ)工務店だ。“室町通三条上る”という立地と、歴史ある京町屋の再生を担当することには「京都人にとってもプレッシャーがあった」と、代表の中村義明氏は語る。

元の呉服屋特有の意匠である「糸屋格子」や、坪庭、走り庭、蔵といった江戸時代の京建築のディテールをそのままに、柱や梁などを一度解体し組みなおすという、文化財級の再生プロジェクト。京都で使われる“はんなり”(洗練され、上質で華やかなさま)ということばを表現するため、残すものと新たに加えるもののバランスや、素材のひとつひとつにこだわり尽くし、匠の技が込められた。「日本の建物は、入り口から入ると内部がすべて見渡せる造りではなく、紐解かれる絵巻物のように、玄関から奥へと徐々に世界が広がっていく。そこに“和らぎ”が生まれるのです」と中村氏。ゆえに、初めて訪れても温かく迎え入れてくれるような、どこか懐かしさを感じる建物へと進化を遂げた。

全29室の客室は、スーペリアからスイートまで、それぞれにゆったりとした5タイプ。伝統を大切に日本家屋ならではの素材を随所に活かしながらも、和を強調し過ぎず、現代の心地よさを併せ持つ空間がゲストを迎えてくれる。木、土、紙など、上質な無垢の素材が醸す安らぎや、時とともに味わいが増す経年美化が魅力だ。

そして、「THE HIRAMATSU 京都」での滞在の醍醐味としてやはり料理は見逃せない。京都の料亭出身の小泉壮登(まさと)料理長が腕をふるう「割烹 いずみ」では、旬の食材が活きる京料理が供される。カウンター8席のインティメイトなしつらえで、心ゆくまで和食の技と味わいを堪能したい。

一方、中庭に面し28席の開放的な空間が広がる「リストランテ ラ・ルーチェ」では、ひらまつのレストランで腕を磨いてきた筒井崇海(たかうみ)料理長による、華やかなイタリア料理を。滞在中の朝食にも、京懐石かイタリアンのいずれかを選ぶことができる。

スモールラグジュアリーホテルならではの、思いのままに寛げるひとときを求めて。京都の旅の、新たなデスティネーションの誕生だ。

THE HIRAMATSU 京都
京都市中京区室町通三条上る役行者町361
Tel. 075-211-1751
宿泊料 30,500円~155,500円
(1室2名利用の場合の1名1泊朝食付き。消費税込み、京都市税別。
曜日、季節により料金は変動するため、詳しくは公式HPへ。)
www.hiramatsuhotels.com/kyoto/