2019.08.30

モダンに遊ぶ京都4

驚きと洗練の食体験を

古都の風情を湛える新店で味わうのは、伝統の京料理、或いは優雅なフレンチ? ビルの屋上で育まれる大地の恵みは、そのまま食卓に。進化を続ける、老舗のニューウェイブ・カフェ。あなたの京都旅をより豊かにする、最旬の美食トピックスが揃いました。

SAVORY


素材の滋味たっぷりの季節の野菜の盛り合わせ。6000 円のディナーコースのオードブル、もしくはアラカルトで1800 円。レストランではアレルギーの制限や、ベジタリアン志向の要望にも細やかに対応。京都に滞在中、連日来店するゲストもいるそう。

上の写真は、なんと京都市中心部のビルの屋上に広がる風景。野菜を中心とした圧倒的な品揃えが地元の飲食業者などからの信頼も厚く、常に賑わう「京都 八百一本館」の、3 階にある「六角農場」だ。京都の北西部にある自社農場から土を運び入れ、地下水を引き、四季折々の野菜を栽培している。この畑に臨むレストラン「セイボリー」のメニューにふんだんに使われる野菜の一部は、ここで収穫されたもの。野菜、ひいては農業への関心を高めてもらいたいと誕生した、他にはない食体験だ。店内から畑の様子を眺めながら、大地の恵みを口に運ぶ。その裏にある手間ひまや、野菜の生命力に、都会の谷間でふと気づかされる。


大地のエネルギーに満ちた、採れたての野菜。

SAVORY