2019.08.30

ラーメン―その深淵なる魅力 3

ラーメンマナー& アドバイス

難しいルールがあるわけではないけれど、知っておくといいマナーはある。日本人でも最低限の言葉のやりとりしかしないのが一般的なので、日本語がわからなくても大丈夫。他の客の様子を見て、真似するのも一つの方法。

すすって音を立ててよし

ラーメンはすすって食すもの。なぜなら、麺とスープを口の中で一度に味わう食べ物で、麺の形状、スープの粘度などによる一体感に料理人は頭を悩ませて作っているからだ。当然、ズズズと音がするが、これは恥ずかしいことではない。

紙エプロンや髪ゴムもある

勢いよくすすると汁が飛び散るので、飛沫を防ぐための紙エプロンや髪を束ねるゴムを用意している店もある。オーダーし終わったら、ラーメンが来るまで、まわりをチェック。日本語でも同じ発音なので「エプロン(EPU RO N)」と言えば通じるかも。

つけ麺はそばスタイルで

つけ麺は麺とスープが分けて出される。それだけで食べてもしっかり味と香りが楽しめる麺と、つけ麺用にブレンドされた特別のスープ。これをざるそばのように、麺を汁につけながら食べる。間違っても麺の上にスープをかけないこと。

最後はカウンターへ

のせる場所があれば、食べ終わった丼を台に返し、次の人のために台ふきんでテーブルを拭くと良い。行列していたり、カウンターしかない小さな店が多いので、食べ終わったら、あまりのんびりせず退店するのもマナー。

知っておきたい魔法の言葉

ラーメン店に行ったとき、これさえ知っていれば安心という言葉がある。それは「O SU SU ME(おすすめ=recommendation)」という4 文字。種類が多く、トッピングも複雑で、また最近は食券を券売機で買うスタイルが多いラーメン店。ほとんど英語表記がないために、日本語がわからなければ戸惑って当たり前。そういうとき、この4 文字さえ言えれば、店のスタッフはこちらの気持ちを理解してくれる。そして、彼らは情熱のこもった一番の「おすすめ」を出してくれるだろう。